東急不動産(株)は22日、インドネシア・ジャカルタにおいてコンドミニアム事業に参入、「スティアブディ・スカイ・ガーデン(仮称)」プロジェクト(ジャカルタ特別州南ジャカルタ区、総戸数586戸)に着手すると発表した。
同社は、1975年より30年以上にわたって、インドネシア・ジャカルタ首都圏を中心に、累計約4,000戸超の戸建分譲事業を現地法人(PT.HATMOHADJI &KAWAN:ハトモハジ・ダン・カワン社、同社99%子会社)を通じ行なってきたが、安定的な経済成長を続けるインドネシア・ジャカルタでは、これまで一部の都心部高級物件に限られていたマンション市場において、個人所得の伸びや、増加する交通渋滞等の事情による都心回帰により、成長期待があることから、新たにコンドミニアム事業に参入するもの。
「スティアブディ・スカイ・ガーデン」は、敷地面積1万5,245平方メートルの分譲・賃貸マンションからなる一体開発。インドネシアにおける将来的な地域に根ざした事業展開の一環として、インドネシア有数のディベロッパーである「PT.Jakarta Setiabudi International Tbk(ジャカルタ・スティアブディ・インターナショナル社)」が、首都ジャカルタ都心部において手がけてきたもの。東急不動産は、全3棟総戸数740戸のうち、賃貸棟1棟を除く分譲棟2棟586戸(予定)に参画する。延床面積9万4,354平方メートル、鉄筋コンクリート造41階建て・34階建て、専有面積72~156平方メートル。販売開始は2011年度第3四半期、着工は11年度第4四半期、竣工・引渡しは15年度を予定している。
同社は今後、東急不動産グループとして、これまで培った商品企画や運営管理等のソフト面を含めた事業リソースを、必要とされる海外現地企業に提供することで、長期的で優良なパートナーシップを構築する一方、引き続き、海外における不動産事業の経験とノウハウの蓄積を図っていく方針。