(株)東京カンテイは28日、2011年8月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県のファミリータイプ中古マンションの流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。価格が上昇傾向にある場合は「晴」、下落傾向にある場合は「雨」と表記している。
同月は「晴」が前月の8から変わらず、「薄日」は12から10に減少、「曇」は10で変更なし。一方、「小雨」は7から12に増加したが、このうち「雨」からの改善は3、「曇」からの悪化は2となった。改善地域が5(前月比▲2)に対し、悪化地域が6(同1増)であり、47都道府県のうち36地域(同1増)は横ばいで、8月は価格の変動が小さく落ち着いた天気模様となった。
天気が改善したのは宮城県、栃木県、福井県、鳥取県、香川県で、これらの5地域では前月と同様築浅で比較的高額な市街地の物件に流通が集中する傾向が続いている。大都市圏では千葉県と愛知県が悪化しているが、九州の7県はいずれも変化なしとなっており、特に西日本の安定感が目立った。横ばいの地域は36(同1増)、悪化した地域は6(同1増)となった。