(社)東京ビルヂング協会はこのほど、2011年7月期の「ビル経営動向調査」を発表した。同会会員を対象に、四半期ごとに東京23区の最新の賃料水準と空室率についての景況感を数値化したもの。調査対象企業は287社、回答社数は134社(回収率46.7%)。
東京23区の坪当たりの賃料水準(共益費込み)は、上限が2万6,275円(前回調査2万6,402円)、下限が1万5,083円(同1万5,682円)といずれも下落。都心5区では、千代田区、港区が上限・下限とも下落。新宿区が上限・下限とも上昇。中央区は上限が上昇、下限が下落。渋谷区は上限が下落、下限が上昇した。都心5区以外の区は、平均で上限1万8,611円(同1万9,808円)・下限1万2,778円(同1万3,654円)となった。
空室率は、東京23区平均が7.1%(同6.9%)とわずかに上昇。都心5区では、千代田区7.5%(同7.2%)、中央区5.9%(同6.0%)、港区8.5%(同8.1%)、新宿区8.1%(同6.4%)、渋谷区5.7%(同6.5%)。都心5区以外の区の平均は7.2%(同7.7%)となった。
また、3ヵ月前と比較した賃料水準景況感指数はマイナス22.4(同マイナス25.4)、3ヵ月後との比較ではマイナス14.1(同マイナス18.8)といずれも改善した。空室景況感指数もマイナス2.0(同マイナス11.2)、3ヵ月後との比較では0.0(同マイナス10.5)と改善した。