(株)アキュラホームは、8~10日に開催された第14回木造耐力壁ジャパンカップにおいて、耐力壁「紬(つむぎ)」が総合優勝および「施工加工部門賞」を受賞した。
同大会は、阪神・淡路大震災後に木造住宅の構造耐力向上、伝統工芸の継承を目的にスタートしたもので、NPO法人木の建築フォラムが主催する。耐力壁をジャッキで引っ張り合い強度を競うトーナメント方式と、環境負荷費、デザイン評点、材料費など含めた総合審査がある。
同社は、東京大学大学院木質材料学研究室および(株)篠原商店(東京都練馬区)と産学共同で耐力壁の研究を行なっており、成果を検証する場として同大会に2005年より参加している。
今回の「紬」は、接合部に長ほぞを採用し、伝統工芸の機織りをイメージして間柱を桁と並行に互い違いに配したデザイン。風と光を通し、釘やビス、ボルトなどの金物を一切使用しない環境に配慮した耐力壁ながら、剛性、靭性を保持し、最大荷重48.35kN(約5.0t:大会公式記録)に耐える実用性を兼ねる。