不動産ニュース / ハウジング

2011/10/19

日本初、住環境制御するロボット採用。次世代スマートハウスを発表/アイフルホーム

「GURU GURU」のコンセプトハウス(東京都葛飾区、敷地面積58坪)、上空より
「GURU GURU」のコンセプトハウス(東京都葛飾区、敷地面積58坪)、上空より
日本初のスマートロボット「リリボ」
日本初のスマートロボット「リリボ」
「『GURU GURU』を通じて、地球温暖化問題、資源・エネルギー・廃棄物問題などの社会問題解消につなげていきたい」と話す今社長
「『GURU GURU』を通じて、地球温暖化問題、資源・エネルギー・廃棄物問題などの社会問題解消につなげていきたい」と話す今社長

 (株)LIXIL住宅研究所 アイフルホームカンパニーは、次世代スマートハウス「GURU GURU(グルグル)」のコンセプトハウスを竣工し、18日、プレス向けに会見・現地見学会を開催した。

 「GURU GURU」という名称は、地球温暖化問題、資源・エネルギー・廃棄物問題、少子高齢化問題などの社会問題に対する解決策として、4つの好循環「エコ・お金」「快適・健康」「安全・安心」「感動・絆」を提案し、それらの循環(ぐるぐる)がうまく機能するように、最新設備や間取りを採用したことや、日本の未来と家族の幸せが“ぐるぐる”循環しながら、どんどん明るく、大きくなっていく家をめざしたことにちなんでいる。

 同物件では、日本初のスマートロボット「リリボ」による住環境制御システムを導入。従来のHEMSでは、パソコンやTVの画面上で居住者自らが数値を確認しなければならないが、同ロボットでは省エネや環境教育、セキュリティ、停電時アシストなどを音声で認識することができる。なお、将来的には高齢者への非常時などにも対応できるよう、機能拡大を検討している。
 また、太陽光発電とガス発電によるW発電に加え、薪暖炉によるバイオマス、地中熱エネルギーによる冷暖房システムなど複数の創エネルギーシステムを採用。災害時に電気・水の確保が可能なほか、複数設けることで太陽光発電の負荷変動にも対応できるようにした。

 建物は、居室間が連動しているロの字型を採用し、中心に趣味やライフスタイルに合わせて、さまざまな使い方ができる「時空の間」を設置。同空間に雨水を活用した“水盤”を張ることで、地面への蓄熱を防ぎ、輻射熱の放出を制御するほか、各居室への通風の気温を下げるなどサスティナブルにも配慮している。

 会見でLIXIL住宅研究所代表取締役の今 城幸氏は「当社では、2008年より環境やエコに配慮したコンセプトホームを発表してきたが、今回の『GURU GURU』は、従来のものを生かしながら、有識者や研究機関、さまざまな企業とのコラボレーション、そしてLIXILグループの英知を結集してつくったもの。この住宅が時代の先駆けとして、国内外の社会問題の解決につながれば」と述べた。

 なお、今後は、商品化するに当たっての課題検証、実証実験を行なっていき、基本仕様40坪・1,280万円程度で来年販売する予定。

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