(財)東日本不動産流通機構は10日、2011年10月度の首都圏の市場動向を発表した。
同月の首都圏の中古マンションの成約件数は2,670件(前年同月比4.9%増)と、東日本大震災が発生した3月から続いていた前年割れがストップ。8ヵ月ぶりのプラスとなった。都県別では東京都が1,268件(同10.9%増)の2ケタ増。埼玉県が340件(同▲1.4%)、千葉県が339件(同▲6.9%)といずれも減少率は小さくなり、神奈川県は723件(同4.2%増)とプラスとなった。
成約単価は1平方メートル当たり38万5,300円(同▲2.6%)と4ヵ月連続の前年割れ。成約平均価格は2,521万円(同▲2.8%)で7ヵ月連続の下落だった。新規登録件数は1万5,850件(前年同月比26.1%増)と19ヵ月連続で前年同月を上回り、7ヵ月連続で2割台の増加で推移している。また、在庫件数は4万3,219件(同31.8%増)で、13ヵ月連続の2ケタ増、6ヵ月連続の3割台の増加と、高水準で推移している。
一方、中古戸建住宅の成約件数は1,008件(同6.1%増)と、2ヵ月ぶりに前年同月を上回った。成約平均価格は3,013万円(前年同月比▲0.2%)と、5ヵ月連続の前年割れとなったものの、2ヵ月連続で3,000万円台となっている。