三井住友建設(株)は7日、地震後も1週間程度住み続けられ、大規模な補修を必要としない震災対応マンション“Noah(ノア)シリーズ”に、免震構造を組み込んだ「Sulatto Noah(スラットノア)」「Spiral Noah(スパイラルノア)」を新たに開発した。
「Sulatto Noah」は板状外廊下形式の、「Spiral Noah」はタワー形式の免震構造を採用した震災対応マンション。ダメージフリー躯体システムを採用し、バルコニーのない妻側外壁にはスリットレスウォールにより、躯体損傷を防ぎながら明るく有効空間の広い居室を実現。外壁にALCパネルを積極的に導入し、地震によるクラックの発生や漏水リスクを低減する。
そのほか、地震後も躯体損傷の心配なくクルマの利用が可能。非常時電源装置を備え、エレベーター1基と夜間共用部照明(通常時の約20%を想定)、防災拠点への電源供給を約1週間確保する。排水インフラ損壊時は、地下ピット湧水槽を転用した緊急時汚水槽に約2週間分の生活排水を貯留可能とした。