総合ハウジングサービス(株)は、管理物件の入居者向けサービスとして、住戸の間取りを自由自在にシミュレーションできる「すまレピ」の提供を、自社ホームページを通じて年内にも開始する。
「すまレピ」は、(株)デザインクラブ(神戸市中央区、代表取締役社長・小川千賀子氏)が2010年春からディベロッパー向けに提供しているサービス。マンションの間取りを、メニュープランも含めすべてデータベース化し、その間取りを半立体で再現。インターネット上で、ユーザーが簡単に間取りを変更したり、家具配置を確認できるというもの。
新築マンションの販促の一環として、大手ディベロッパーを中心に55物件に導入されてきたが、総合ハウジングサービスは、「管理物件の入居者が、ライフスタイルの変化に合わせ部屋の模様替えやリフォームを検討する際に活用してもらう」(同社代表取締役社長・皆見晴彦氏)ことを目的に、マンション管理会社として初めて導入する。
同システムは、年内にも予定している自社ホームページのリニューアルに合わせ、入居者専用メニューとして導入する予定。ライフスタイルの変化が生じやすい築10年前後の物件を中心に、25物件に導入、順次拡大していく。また、グループ会社の総合地所(株)も、首都圏新築マンションの原則すべてに導入。データを総合ハウジングサービスに引き継いでいく。
総合ハウジングサービスは、今回の「すまレピ」導入を「ホームページの閲覧率を高めるためのきっかけづくりの第1弾」(皆見氏)としており、今後、ホームページを介したサービスメニューの充実を図ることで、リフォームニーズや入居者支援サービスニーズの拡大につなげていく方針。