(社)住宅生産団体連合会は1日、「平成24年1月度住宅業況調査報告」を発表した。会員会社の支店・営業所・展示場等の営業責任者に対し、3ヵ月ごとに住宅市場の業況感(対前四半期の実績・見通し)についてアンケート。受注棟数や金額などの業況感を指数化した。
「戸建注文住宅」の今期(2011年10~12月)の受注実績は、前期(7~9月)比で総受注棟数がマイナス26と、4期ぶりに指数がマイナスに。 総受注金額もマイナス5と、8期ぶりのマイナスとなった。地域別の総受注棟数も、北海道(マイナス29)、東北(マイナス9)、関東(マイナス24)、中部 (マイナス28)、近畿(マイナス15)、中国・四国(マイナス69)、九州(マイナス16)と、すべての都市でマイナス実績となり、前期までのプラス基調から反転している。
見学会・イベントなどへの来場者数は、全国では「増加」が12%(前期20%)、「減少」が50%(同29%)と減少が大きく増え、顧客の動きが鈍化。引き合い件数も、「増加」8%(同19%)、「減少」39%(同24%)と、顧客動向同様の減少傾向が表れている。
ただし、次期(12年1~3月)の見通しは、今期と比較して総受注棟数プラス30、総受注金額プラス8と回復基調に転じる見方が多かった。