神奈川県川崎市を地盤に賃貸管理業などを展開する(株)ストーンズ(川崎市高津区、代表取締役:細山勝紀氏)は、シングルマザーを対象にしたシェアハウス「ペアレンティングホーム高津」(川崎市高津区、全8室)を3月1日にオープンする。5日、入居希望者を集めての説明会・座談会が行なわれた。
同物件は、東急田園都市線「高津」駅徒歩4分に立地する、鉄筋コンクリート造地上3階建ての医療施設併用住宅の一部。同建物で開業医を営んでいたオーナーの3階自宅部分(約200平方メートル)の有効活用にあたり、保育園運営などを通じシングルマザー支援を行なっている(有)アビリティこどもの森ほいく舎(横浜市西区、代表:石尾ひとみ氏)などと協働し、全国3例目のシングルマザー向けシェアハウスとして運営することとしたもの。
週に2回、17~21時までに、入居者をサポートする「チャイルドケアワーカー」を派遣。親子分の玄米菜食提供、保育園から帰った子供の遊び相手、家庭学習のケアなどを行なうのが最大の特徴。シングルマザーの負担を軽減することで家庭の雑務や持ち帰った仕事への時間を確保。また、こどもの森ほいく舎の石尾氏が、定期的に訪問。シングルマザーのメンタルケアや入居者同士のコミュニケーション円滑化をサポートする。
居室は、5.8~6.6畳大で、ベッド、エアコン、収納類が備わる。共用部はリビングダイニング、トイレ2ヵ所、浴室、シャワーブース、ベビーカー置場など。(1)入居者以外の宿泊禁止、(2)来訪時間、洗濯機・浴室利用・屋上利用時間の遵守、(3)禁煙などを義務付けるのは、同社の他のシェアハウスと変わらない。清掃は、週2回専門業者が実施。ストーンズスタッフも、週1回巡回する。賃料は、月額6万7,000~7万円で、別途チャイルドケアなどを含んだ管理費が月額2万5,000円かかる。敷金1ヵ月。
5日の説明会では、こどもの森ほいく舎の石尾氏が、チャイルドケアについて解説。「子育てと仕事の両立をわれわれがお手伝いすることで、シングルマザーの第2の人生を後押ししたい。同じ境遇の方々が生活をシェア、お互いに助け合うことで、不安も楽しみに変わるはず」などと語った。
また、細山社長は、シェアハウスの運営や物件内部についての質問や要望を受け付けた。参加者からは「病気の感染が心配」「子供2人で入居できるか」「家具類は持ち込んで構わないか」「子供を置いて外出してもいいか」など質問が相次いだ。細山社長は「今回は、オープンに合わせての入居者募集なので、設備の拡充や仕上げの変更など、今から対応できることはできるだけ対応していく」と語った。
なお、説明会後、2組から申し込みがあったという。