アトラクターズ・ラボ(株)は9日、「売主別アフターサービス満足度ランキング2012」を公表した。同社運営のサイトを通じ、新築分譲マンション居住者のうち、アフターサービスを受けた人にその満足度をアンケートした。サンプル数は1,156件。サンプル数が20件以上の売主をランキング対象とした。また、大手ブランドイメージによる影響を排除するため、アフターサービス基準を明確に知らせたうえで満足度を回答させている。
今回のランキングトップ10は、第1位が前回調査(11年2月)で5位だった野村不動産(株)。以下、2位住友不動産(株)(前回:3位)、3位三井不動産レジデンシャル(株)(同:1位)と、マンションディベロッパー大手7社(略称:メジャー7。ただし、三菱地所と藤和不動産(株)は三菱地所レジデンス(株)に統合)がベスト3を独占。上位3位以外にも、6位に東京建物(株)、8位に東急不動産(株)、9位に三菱地所レジデンスが入り、メジャー7が圧倒的な強さを見せた。
一方、4位に顧客対応で定評のあるナイス(株)(同:圏外)がランクイン。5位にオリックス不動産(株)(同:10位)、7位有楽土地(株)(同:圏外)、10位大和ハウス工業(株)(同:圏外)など顔ぶれが変わった一面があった。
問題解決度や担当者の接客態度などの満足度をもとにした「アフターサービス満足度スコア」(満点:100)は、サンプル全体平均の73.8に対し、トップの野村不動産は80.1。「メジャー7」の平均は74.5、それ以外の売り主の平均は69.2となり、「メジャー7」企業のアフターサービスは、企業による差はあるものの、ランクインした大手他社などと比べ、総じて評価が高かった。
同社は「大手は先進的な取り組みを実施しており、顧客志向体制を強化している。その結果が満足度に反映されている」と分析している。