(株)長谷工コーポレーションは9日、2012年3月期第3四半期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12月31日)は、連結売上高3,552億8,800万円(前年同期比11.9%増)、営業利益143億3,500万円(同▲27.0%)、経常利益122億5,800万円(同▲30.3%)、当期純利益65億600万円(同▲41.7%)。リーマンショック後、他社との競争が激化するなか、採算の厳しい工事の受注による影響で営業利益、経常利益が減少。また、復興財源確保法等の公布で、回収が見込めない繰延税金資産の取り崩しを行なったことにより、最終利益も前年比減となった。
設計施工関連事業は、分譲マンション新築工事の受注は首都圏で47件、近畿圏で31件(200戸以上の大規模物件含む)に。完成工事については分譲マンション37件、オフィスビル等4件が竣工した。設計監理部門では、「横濱山手テラス壱番館」(横浜市中区、総戸数92戸)、「シャリエ鶴見緑地エルグレース」(大阪市鶴見区)などが竣工し、引き渡しを行なった結果、売上高は2,265億円(同9.2%増)となったものの、完成工事利益率が低下した影響で営業利益は157億円(同▲21.1%)となった。
不動産関連事業は、マンション分譲でマンション8物件の引き渡しのほか、建築受注を目的とした不動産の売却が増加したものの、マンション販売受託で震災の影響による新規供給戸数の減少、広告宣伝活動の自粛などの影響によりモデルルーム来訪者、契約戸数が減少。売上高531億円(同61.2%増)、営業損失10億円(前期:営業損失2億円)を計上した。
なお、通期は前回発表時と変更なく、連結売上高5,200億円、営業利益230億円、経常利益180億円、当期純利益90億円を見込んでいる。