不動産ニュース / 開発・分譲

2012/2/24

独自のエネルギーマネジメントシステムを開発/野村不動産

スマートマンション・エネルギーサービス・システム「エネコック(enecoQ)」概念図
スマートマンション・エネルギーサービス・システム「エネコック(enecoQ)」概念図

 野村不動産(株)は24日、(株)ファミリーネット・ジャパン(FNJ)と共同で、次世代型マンション用のエネルギーマネジメントシステム「スマートマンション・エネルギーサービス・システム『エネコック(enecoQ)』」を開発。「プラウドシティ元住吉」(川崎市中原区、総戸数296戸)を皮切りに、総戸数100戸以上の首都圏自社分譲マンションへ導入していくと発表した。

 「エネコック」は、電力の高圧一括受電とインターネットを融合させ、電力消費のピーク抑制(シフト)を目指す新しいマンション・エネルギー・マネジメント・システム(MEMS)。MEMSを介し、太陽光発電エネルギーや蓄電エネルギーなど、マンション全体の状況に応じ、エネルギー消費を最適化する。

 各住戸内の電気・水道・ガスの消費量を30分ごとにホームページへ表示し、エネルギーの見える化を促進するHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)装置「me-eneco(ミエネコ)」により、入居者に現在や過去のエネルギー利用状況やマンション内での電力使用状況、ランキングなどを開示する。夏場の電力需要ピーク時には、需要逼迫予想情報から入居者に警報を発する機能も導入予定。

 入居者には、独自の電気料金制度「スマートプラン」を提供する。電力消費の多寡に応じ、電気料金単価を3段階に設定。同時使用量が一定ラインを超えると単価が高くなり、逆に一定レベルに抑えると単価は安くするというもので、ピーク抑制(シフト)を目指す。各入居者は、電力分散利用によるピーク抑制と電力一括受電により電気料金を下げることが可能となる。

 また、マンションの専用部及び共用部のエネルギー使用状況等を管理する『MEMS管理センター』を、マンションとは独立した場所に設置。各住戸への省エネルギー提案や天気予報などの情報から電力需要を予測し、電力需要逼迫時には共用部の照明や空調の一部の電力を能動的に制御、災害等の停電時には、太陽光発電のエネルギーを自立運転に切り替え、共用部の照明や携帯等の充電に必要な非常用コンセント、無線LANへ優先的に電力供給を行なうなど、入居者の安全をサポートする。

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