積水ハウス(株)は8日、2012年1月期決算を発表した。
当期(11年2月1日~12年1月31日)の連結売上高は1兆5,305億7,700万円(前期比2.8%増)、営業利益708億9,700万円(同25.8%増)、経常利益700億7,500万円(同24.5%増)、当期純利益289億6,200万円(同▲4.8%)となった。
当期は、環境配慮型住宅グリーンファーストの積極的な拡販を図っていく中期経営計画「グリーンファースト戦略」を推進。戸建住宅・賃貸住宅を中心に受注が堅調に推移した。また、同社独自の制震システム「シーカス」の搭載率も上昇し、太陽光発電システムと家庭用燃料電池を組み合わせた住宅の販売が貢献するなど増収となった。ただし、法人税率の変更等の影響から最終利益は減益に。
主力の戸建住宅事業では、グリーンファースト戦略に則った受注活動を展開。鉄骨戸建住宅では、ホルムアルデヒド等5つの化学物質の居住時室内濃度を国の指針値の半分以下にする等、健康に訴求した空気環境配慮仕様「Airkis」を主力商品へ標準採用した。 戸建住宅に対する安全性の認識の高まり、被災地エリアの復旧の進みに合わせた復興需要の増加や政府施策等から受注が堅調に推移。売上高4,753億3,000万円(前期比4.4%増)、営業利益524億7,600万円(同14.6%増)となった。
賃貸住宅事業では、まち並みとの調和や環境負荷の軽減、安全・安心をもたらす設計等をコンセプトにした「シャーウッドメゾンガーデンズ」を積極的に提案。また、需要が高まる都市部でのエリア戦略を重点的に行なう一方、相続税対策の需要に対応するなど、受注が堅調に推移。売上高2,890億2,700万円(同4.1%増)、営業利益265億9,500万円(同1.5%増)を計上した。
次期については売上高1兆6,500億円、営業利益800億円、経常利益795億円、当期純利益420億円を見込んでいる。