


東京・神奈川を中心に不動産・建築全般のプロデュースなどを手がけるオリエンタル産業(株)(川崎市高津区、代表取締役:的場敏行氏)はこのほど、オフィスビル「フラッシュビル」(横浜市港北区)の一部をコンバージョン。改装した住戸のオープンルームを開催した。
同物件は、市営地下鉄ブルーライン「新羽」駅徒歩4分に位置する鉄筋コンクリート造地上5階建てのテナントビルで、築18年。今回は、オフィス空間として提供していた3~4階部分のテナントが、昨年夏に一挙退去したため、計6戸を改装し、SOHO対応住戸として再生したもの。施工は(株)小川組(川崎市川崎区、代表取締役社長:小川祐司氏)、内装材提供・仲介はオリエンタル産業。
間取りは1R+ワークスペース、1LDK+ワークスペースの2種類で、元のオフィススペースを活かし、ワークスペース、プライベートスペース、水回りをゾーニング。玄関から手前側にワークスペースを1部屋設け、土足のまま入れるようにしている。また、プライベートスペースの床は一段底上げすることで、PP分離を図った。床などには無垢材を採用し、木をベースとした内装に、壁の一部はオリエンタル産業が代理店を務める輸入塗料「PORTER'S PAINTS(ポーターズペイント)」で塗装し、あたたかみを演出した。また、一部の建具などにはアメリカの老舗ガラス工房のガラスをはめ込むなどレトロな味わいを付加している。
水回りはすべて最新設備で新設。一部住戸はアイランドキッチンを導入し、18.2帖以上のLDKを確保した。
工費は総額約6,000万円。専有面積43.55~77.23平方メートル、賃料は11万9,000~21万円で、改装前より1~2割アップで設定。入居者層は単身者やDINKSなどのクリエイターを想定している。現在入居者募集中で、すでに4階の1住戸は入居済み。アイランドタイプの広いキッチンスペースが支持され、料理研究家が入居しているという。
オリエンタル産業ポーターズペイント事業部の浅賀 剛氏は、「近年、首都圏のSOHO利用者などは、必ずしも都心部など利便性のみを優先するのではなく、ご自身の愛着がある地域を選択するなど、その活動エリアは分散しつつある。同物件は、川が見える良いロケーションなため、そういった景色や地域を好きになっていただける方に支持されるのでは」と述べた。