不動産ニュース / リフォーム

2012/3/19

横浜・港北区のビルの一部を、SOHO対応住戸にコンバージョン/オリエンタル産業

一番広い専有面積77.23平方メートルの居室のLDK。18.8帖あるスペースには最新型のアイランドキッチンを設置。左側の壁はポーターズペイントの「ルビー」で塗装されている
一番広い専有面積77.23平方メートルの居室のLDK。18.8帖あるスペースには最新型のアイランドキッチンを設置。左側の壁はポーターズペイントの「ルビー」で塗装されている
色彩豊かなアメリカ製のクラシックガラスはいずれも一点もの。来訪者の目にとまるよう玄関前に設置している
色彩豊かなアメリカ製のクラシックガラスはいずれも一点もの。来訪者の目にとまるよう玄関前に設置している
「フラッシュビル」外観
「フラッシュビル」外観

 東京・神奈川を中心に不動産・建築全般のプロデュースなどを手がけるオリエンタル産業(株)(川崎市高津区、代表取締役:的場敏行氏)はこのほど、オフィスビル「フラッシュビル」(横浜市港北区)の一部をコンバージョン。改装した住戸のオープンルームを開催した。

 同物件は、市営地下鉄ブルーライン「新羽」駅徒歩4分に位置する鉄筋コンクリート造地上5階建てのテナントビルで、築18年。今回は、オフィス空間として提供していた3~4階部分のテナントが、昨年夏に一挙退去したため、計6戸を改装し、SOHO対応住戸として再生したもの。施工は(株)小川組(川崎市川崎区、代表取締役社長:小川祐司氏)、内装材提供・仲介はオリエンタル産業。

 間取りは1R+ワークスペース、1LDK+ワークスペースの2種類で、元のオフィススペースを活かし、ワークスペース、プライベートスペース、水回りをゾーニング。玄関から手前側にワークスペースを1部屋設け、土足のまま入れるようにしている。また、プライベートスペースの床は一段底上げすることで、PP分離を図った。床などには無垢材を採用し、木をベースとした内装に、壁の一部はオリエンタル産業が代理店を務める輸入塗料「PORTER'S PAINTS(ポーターズペイント)」で塗装し、あたたかみを演出した。また、一部の建具などにはアメリカの老舗ガラス工房のガラスをはめ込むなどレトロな味わいを付加している。
 水回りはすべて最新設備で新設。一部住戸はアイランドキッチンを導入し、18.2帖以上のLDKを確保した。

 工費は総額約6,000万円。専有面積43.55~77.23平方メートル、賃料は11万9,000~21万円で、改装前より1~2割アップで設定。入居者層は単身者やDINKSなどのクリエイターを想定している。現在入居者募集中で、すでに4階の1住戸は入居済み。アイランドタイプの広いキッチンスペースが支持され、料理研究家が入居しているという。
 オリエンタル産業ポーターズペイント事業部の浅賀 剛氏は、「近年、首都圏のSOHO利用者などは、必ずしも都心部など利便性のみを優先するのではなく、ご自身の愛着がある地域を選択するなど、その活動エリアは分散しつつある。同物件は、川が見える良いロケーションなため、そういった景色や地域を好きになっていただける方に支持されるのでは」と述べた。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。