(株)アールシーコアは23日、総合展示場「BESSスクエア」(東京都目黒区)で懇親会を開催し、代表取締役の二木浩三氏がリノベーション事業の新たな取り組みについて説明を行なった。
同社は、2011年度4~12月累計で、過去最高の新規契約高67億3,500万円(前年比26%増)を達成し、年度通期においても過去最高契約高を予想。直近の12年1~2月の全国展示場来場者数も約3割増と好調に推移している。
これまで新築商品を展開してきた同社だが、今後はリノベーション商品「NEWIT(ニュイット)」を導入することを発表。家をきれいに変えるだけのリノベーションではなく、「顧客の暮らしを楽しく変える」リノベーションを目指していく。商品の名称は、“中古住宅に『新たなWIT』を加え、もう一つのBESSの暮らしを提供すること”を由来とした。
新築商品と同じテイストの無垢材空間とし、「ワンダーテイスト」「カントリーテイスト」「ジャパネスクテイスト」の3テイストを用意。
耐震補強工事を標準仕様とすることで、改修された構造耐力上主要な部分を10年間保証する。NEWITの中古瑕疵保証10年は、国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任法人(株)ハウスジーメンのリフォーム瑕疵保険によるもので、業界初の取り組み。また、住宅設備も一般的なものより長い「5年保証」を標準設定とした。
価格は定価制を導入。工事費用を「標準工事費」と「オプション工事費」に分け、それぞれ定価を設定し、邸別の工事内容によって費用を算出する。例えば、「ワンダーテイスト」の場合、標準工事価格(管理費・税込)は390万円+5.5万円/平方メートル。90平方メートルの場合は885万円となり、オプション工事費が200万円程度加わると、総額で1,100万円程度となる。
二木氏は「新規の展示場来場者の約5%が成約に至っているが、8割は住宅取得の計画がない方。BESSは、人々の無意識に働きかけ、潜在マーケットを顕在化している。われわれは、『家は道具』と捉え、暮らしを変えたいという潜在的な意識に働きかけ、触媒の機能を果たしていく」などと語った。