


ミサワホーム(株)は27日、保育施設の運営事業を展開する(株)コビーアンドアソシエイツ(千葉県野田市、代表取締役:小林照男氏)と共同で設計・施工を手掛けた私立認可保育園「コビープリスクールよしかわステーション」(埼玉県吉川市)を竣工、報道陣に公開した。
ライフサポート事業の一環として同社が設計・施工、コビーアンドアソシエイツが設立した社会福祉法人コビーソシオが運営する。同社はこれまで2件の園舎リフォームを行なってきたが、新築するのは初。
同施設は、JR武蔵野線「吉川」駅徒歩3分、延床面積757.19平方メートル、園庭面積458.78平方メートル、鉄骨造2階建て。
採光と通風を確保し、年齢の異なる子供たちが交流できるよう1・2階は吹き抜けとし、外部の光を調節するルーバーを南面に配置。果樹園と菜園、水遊びと砂遊びをテーマにした2種類の園庭を設け、遊びながら自然を学べる空間を創出した。全長約50mの大空間には、ライブラリーやアートスタジオ、調理の過程が見られるよう全面をガラス張りにした調理室「キッチンスタジオ」など、テーマ別の部屋を配置。日本の文化伝承、礼儀作法を学ばせることを目的に、本格的な茶室も用意した。
また、室内の雑音を吸音する天井材を使用し、午睡空間の静謐性を確保するとともに、保育士と園児のコミュニケーションを円滑化する「快適音環境」にも配慮した。送迎の負担を減らしたいという保護者の要望により、同保育園を基点に、市内の全8認可保育所へ専用バスで送迎する。保育年齢は、生後57日から小学校就学前の乳幼児。定員は80名。
会見で、コビーアンドアソシエイツ代表取締役の小林照男氏は「子供の好奇心を刺激しつつ、自然と触れ合いながら学ぶことのできる工夫を盛り込んだ。送迎保育を開始したことにより、子育て支援を通じて地域の中核施設となれるよう取り組んでいきたい」などと述べた。
なお、同施設と同時に、「コビープリスクールみさとながとろ」(埼玉県三郷市)、「コビープリスクールさくらのさと」(千葉県野田市)も4月1日に開園する。同社は、今後もコビーアンドアソシエイツと協力して事業展開し、介護・福祉等の住宅周辺事業にノウハウを活かしていく。