国土交通省は、かねてより検討を進めてきた東京圏の中枢機能のバックアップについて、基礎的な論点とその考え方等を内容とする二次とりまとめを行ない、公表した。
「東京圏の中枢機能のバックアップに関する検討会」(座長:大西 隆東京大学大学院工学系研究科教授)にて検討を進めていたもので、バックアップ体制の構築に関し、検討すべき順序、バックアップすべき業務の種類、範囲、それに必要なものなど、7つの論点を挙げ、その考え方を列挙している。
「バックアップ場所の要件」については、東京圏との同時被災の可能性が低いこと、東京圏との間のアクセスが容易かつ確実であること、既存の代替施設・設備等が多く存在することなどを挙げており、またバックアップ体制への移行の判断等はどうあるべきかについては、内閣総理大臣等の指揮命令権者またはその権利を継承した者が、業務実施の可能性などをもとに判断すべき、とした。
なお、検討会はバックアップに関する基礎的な検討を進め、論点と考え方を提示することが目的であるため、バックアップ場所としての特定地域の選定などの具体的な検討は行なわないことを前提に進められたもの。
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