東武鉄道(株)と東武タワースカイツリー(株)は17日、2005年から開発を進めてきた「東京スカイツリータウン」(東京都墨田区)の核となる複合型施設「東京スカイツリー」の内部、一般来場者が行ける最高地点の「展望回廊」などが報道陣に初めて公開された。
5月22日開業する「東京スカイツリー」は、敷地面積約3万6,900平方メートル、高さ634mと世界一の高さを誇る自立式電波塔。展望台への入口フロアの4階を中心とした低層部と、地上350mの展望デッキ、地上450mの展望回廊の3つのエリアで構成。収容人数は、展望デッキが約2,000人、展望回廊が約900人。総事業費は650億円。
1階は、「隅田川デジタル絵巻」を全長45mの壁面全体に展示。隅田川を中心に風景や風物を描いたグラフィック壁画で、中央の映像モニターとがシンクロしながら、東京の都市文化を紹介する。
4階は、展望デッキのチケット発券所、およびデッキへ向かうエレベーターフロア。エレベーター内は、桜、隅田川、祭りなどをイメージしたアートパネルが設置されており、照明による演出が行なわれ、約50秒で到着する。
展望デッキは、フロアが3つ(350、345、340)設けられ、一番上の350には、「東京スカイツリー展望回廊」のチケットを発券するカウンターや、景色を解説するタッチパネル「東京時空ナビ」を設置。縦約6m×横約10mのパノラマスクリーンには、雨天時のみ東京の風景を上映する。345では、高級日本料理レストランや、オリジナル土産店、一番下の340では、真下の眺望を楽しめる「ガラス床」が設けられている。
展望デッキと展望回廊を結ぶエレベーターはシースルー仕様で、天井部からもエレベーターシャフトを見上げることができる。ツリーを取り囲むガラス張りの展望回廊は、約110mを自力で歩いて登るという演出になっており、地上415.2mの最高到達点「ソラカラポイント」では、床面のLEDと両壁のガラス面に よって不思議な空間演出をしている。
なお、内覧会で訪れたメディアの数は、国内外合わせて1,000以上とその注目の高さを見せつけた。
入場料(大人)は、展望デッキ(当日券)が2,000円、展望回廊は当日購入のみで1,000円。5月22日(火)~7月10日(火)の期間は、混雑を考慮して、日時指定の完全予約制となっており、抽選の上、1日に1万4000人が東京スカイツリーに登ることができる。
初年度来場者数は約540万人を見込んでいる。