不動産ニュース / その他

2012/4/20

南極観測参加隊員による報告会を開催/ミサワホーム

報告会では、建築材料の運搬の様子なども紹介された
報告会では、建築材料の運搬の様子なども紹介された
太陽光を活用した大型建物「自然エネルギー棟」外観
太陽光を活用した大型建物「自然エネルギー棟」外観

 ミサワホーム(株)は18日、日本南極地域観測隊員に参加した社員による帰国報告会を開催した。

 同社では、1968年以来、南極地域観測隊の活動や生活を支える建物を受注しており、その実績は累計約35棟、延床面積約5,500平方メートルにのぼる。人員派遣は、設営系隊員(建築担当)として、これまで合計9名が南極観測活動に参加している。

 報告会では、同社技術部ホームイング技術課の渡邉慶太郎氏と同社販売企画部MRD・法人推進課の井熊英治氏らが、南極での活動や、暮らしぶりなどを紹介。
 なお両者は、基地の設備や生活の維持を担当する設営系の隊員として、蓄電池室や風力発電制御室などを設けた大型建築物「自然エネルギー棟」の建設や、居住棟など施設の改修を担当した。

 渡邉氏は、「南極では気象環境が厳しいため、住宅性能は、断熱性、結露防止、耐風性、防水性などが求められる。また、部品軽量化や、輸送の面でも配慮が必要」として、南極で求められる住宅性能などについて説明。
 井熊氏は、「隊員は、分野別(機械、通信、医療、建築、気象、宇宙、環境保全など)に30名で構成されている。建築経験のない隊員でも、限られた期間内で施工できるように、あらかじめ、外装や断熱材を設置している木質パネルを使い、組み立てを行なった」など、建設作業の様子などについて紹介した。

 同社では、南極で導入した自然エネルギー活用の技術などを、今後の住宅開発に役立てていく考え。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。