フジ住宅(株)は1日、2012年3月期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結売上高715億9,400万円(前年同期比19.7%増)、営業利益49億2,800万円(同35.1%増)、経常利益49億300万円(同33.2%増)、当期純利益27億6,700万円(同36.5%増)となった。
主力の分譲住宅セグメントは、自由設計住宅の完成引き渡しが順調に推移したものの、受注契約高は244億9,800万円(同▲22.0%)となり、前期の絶好調時の受注状況が一段落。結果、売上高は281億8,900万円(同14.2%増)、セグメント利益はリーマン・ショックの直後に仕入れた利益率の高い物件引き渡しを反映し32億2,600万円(同78.8%増)と大幅な増益に。
住宅流通セグメントは、一部店舗の仕入・販売が順調に拡大したことや、新規開店が業績に寄与し、受注契約高は前期に比べ大幅増に。結果、売上高は278億5,200万円(同32.0%増)となったものの、新たな店舗の開店費用並びに営業社員等の採用増、業者仲介販売戸数の増加による販売手数料の増加などの営業費用の増加により、セグメント利益は12億3,500万円(同▲5.4%)となった。
なお、同社は同日付けで「中期事業計画」(13年3月期~15年3月期)を発表。分譲マンション販売の本格化、大型現場の販売による販売費の先行投資を実施するほか、最終的にはバランス経営の拡大を目指していくとした。
次期は、連結売上高750億円、営業利益41億円、経常利益40億円、当期純利益24億2,000万円を見込み、最終年度である15年3月期の業績は、連結売上高870億円、経常利益55億円、当期純利益33億円を目標とする。