(株)東急コミュニティーは9日、2012年3月期決算を発表した。
当期(11年4月1日~12年3月31日)は、連結売上高1,188億5,700万円(前年同期比5.0%増)、営業利益80億1,400万円(同8.0%増)、経常利益81億6,100万円(同9.5%増)、当期純利益43億500万円(同10.4%増)となった。
主力の管理業では、マンション管理は専有部へのサービスとしての「家族力・プラス」の管理組合一括商品の提案、管理組合員の財産をより安全・確実に管理する新収納支払システム「住む~ず」への切り替え提案を行ない、順調に進捗した。ビル管理でも新規物件受注に積極的に取り組んだ結果、売上高は748億1,400万円(同2.5%増)となったが、業務品質向上を目的としたコスト増により、営業利益は64億7,400万円(同▲0.4%)にとどまった。
賃貸業は、既存テナントの満足度を高める運営を強化するとともに、物件特性およびマーケット環境を的確に捉えた戦略的な営業活動を展開し、稼働率の向上・維持に取り組んだ結果、匿名組合出資に伴う分配金収入が減少したこともあり、売上高は177億5,200万円(同▲1.4%減)を計上したものの、前期において匿名組合出資金の評価損を計上した反動により、営業利益は20億9,400万円(前期比10.3%増)となった。
次期は、連結売上高1,215億円、営業利益86億円、経常利益86億円、当期純利益49億9,000万円を見込んでいる。