東急不動産(株)は15日、第18回「TOREIT 四半期報告」(2012年4月)を発表した。上場JREIT全投資法人の開示情報をデータベース化し、四半期ごとに調査・分析しているもの。
当期(12年1~3月期)のJREITの資産規模は、物件数1,954件(前期1,929件)。11年1月以降は、毎四半期1,000億円以上のペースで増加し、取得金額ベースで8兆6,840億円(同8兆5,484億円)、鑑定評価額ベースでは8兆935億円(同7兆8,654億円)まで拡大した。
期中の取得物件は47件・1,679億円(同40件・1,982億円)、売却物件は22件・153億円(同2件・65億円)。取得時鑑定キャップレート(対象物件45件)は5.6%(同対象物件38件・5.4%)と0.2ポイントアップ。東京都18区(都心5区以外)および地方での共同住宅の取得が多く、キャップレートは18区では低下、地方では上昇した。
また、運用時NOI利回り(対象物件1,469件)も5.8%(同対象物件1,329件・5.9%)と低下。鑑定キャップレートは、半年間に全物件平均7.0bp(ベーシスポイント)下落し、平均5.54%となった。