不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2012/5/18

1口当たり分配金は1万6,190円に/JRE12年3月期決算

 ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は17日、2012年3月期(第21期)決算発表会を開催した。

 当期(11年10月1日~12年3月31日)の営業収益は240億5,900万円(前期比5.4%増)、営業利益は107億8,600万円(同3.9%増)、経常利益は88億6,300万円(同3.0%増)、当期純利益は89億3,400万円(同8.1%増)と増収増益を達成。1口当たり分配金は1万6,190円(同340円増)。

 当期は、市場動向を見据えた積極的なリーシング活動の推進により入居率の向上に努めた結果、当期末時点の入居率は前期(11年9月期・第20期)の94.6%から94.7%とわずかに改善。また、外部成長戦略の一環として都心に立地する競争力の高い大規模オフィスビル「赤坂パークビル」(東京都港区)を取得しポートフォリオの強化に努めた結果、当期末時点の同投資法人が保有する資産はオフィスビル57物件、取得価格総額7,186億6,300円、総賃貸可能面積62万9,761平方メートル、テナント数1,058となった。

 説明会で同投資法人代表取締役社長の片山 浩氏は、「大型優良物件『赤坂パークビル』を取得するなど、外部成長に力を入れた運営方針を実施した。今後も継続して外部成長重視の運営を行なうことで分配金の安定化を目指したい。また、同投資法人のポートフォリオの平均賃料が反転し回復するのは13年後半頃と見ている。分配金については第22・23期をボトムに24期以降で上げていきたい」などと話した。

 次期(12年9月期・第22期)については、営業収益240億5,000万円、営業利益102億2,000万円、経常利益83億5,000万円、当期純利益84億3,000万円を、1口当たり分配金は内部留保2億8,000万円を取り崩すことを前提に1万5,700円を見込んでいる。

 また同日付で、マルチテナントビル「TIXTOWER UENO」の不動産の取得を発表。取得価格は220億円。取得予定日は6月15日。売り主は伊藤忠都市開発(株)、東京建物(株)他。
 同物件は、東京の北の玄関口として古くから栄える上野駅周辺エリアに立地。中でもJR線「上野」駅徒歩2分と交通利便性が良いこと、耐震性能や環境対応に優れた10年竣工の築浅ビルであること、同投資法人が物件を保有していないエリアにあり都内地域分散の観点などから、取得に至った。

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