西日本鉄道(株)は7日、今年度から参入した「1棟リノベーション」の分譲マンション事業において、ブランド名を「サンリベラ(SUNLIBERA)」シリーズとして展開すると発表。その第1号物件「サンリベラ・プライム 天神大名レジデンス」(福岡市中央区、総戸数51戸)について概要を公表した。
「サンリベラ」の名称は、「サンリヤン」や「サンカルナ」といった西鉄のマンションブランドの冠につく英語の「SUN(太陽)」と、イタリア語で自由を意味する「LIBERO」を組み合わせた造語。顧客のライフスタイルに多くの“自由”を提供したいという願いを込めた。同事業では、専有部(居室)だけでなく、第三者機関による調査・診断を受けて共用部の大規模修繕も行なうほか、必要に応じてインフラや設備の刷新や建物の外観、エントランス、ロビー、外構植栽等のリデザインを施すなど、マンション全体の価値を高めていく。
「サンリベラ・プライム 天神大名レジデンス」は、西鉄「福岡(天神)」駅徒歩約9分、福岡市営地下鉄「赤坂」駅徒歩約3分と、新築マンションでは手に入りにくい都心に立地する築20年の賃貸マンション(総戸数41戸)を、分譲マンションに1棟リノベーションする。
専有部は同社新築分譲マンションブランド「サンリヤン」シリーズ同等のハイグレードを実現するとともに、多彩な平面プランやアレンジプラン、豊富なオプションなどにより、ユーザーのカスタマイズの要望に応えていく。外観やエントランス、ロビーといった共用部は、デザイン面と機能面の双方をバリューアップ。既存建物では不十分だったセキュリティ機能も大幅に強化する。一般社団法人リノベーション住宅推進協議会が実施する適合リノベーション住宅の統一規格「R3住宅」を取得予定。
専有面積は45.17~152.03平方メートル、ベーシックプラン(標準平面プラン)は1LDK~4LDKまでの全16タイプで、専有面積100平方メートル未満の“スーペリアゾーン”(37戸)、同100平方メートル以上の“プレミアゾーン”(13戸)に大別する。販売戸数は50戸、予定販売価格帯は1,800万台~6,500 万円台で、周辺の新築マンションよりも2割程度安価に設定する。
10月に棟内モデルルームをオープン・販売開始、13年3月下旬以降に竣工・入居を開始する予定。
なお、同プロジェクトでは、リノベーション会社・(株)リビタが総合監修・設計監修に当たる。