エス・バイ・エル(株)は19日、同社オリジナルの高耐久化システム技術「LOOP(Long Owner Program)」における「木質系建物の劣化診断システム(Revo見える図)」が、特許を取得したと発表した。
「LOOP」は、同社が全棟に搭載している“壁体内換気システム”の30年に及ぶ実績と、調査研究に基づき開発されたシステム。(1)木材の含水率の状態を視覚的に示し、設計段階における対策立案を容易にする評価システム「Revoみえる図」で、将来劣化の可能性がある部位を見える化、(2)住宅の建築方位、敷地条件、周辺環境等の諸条件を個別に壁体内換気パネル設計に反映させる「邸別パネル設計技術」等を盛り込んだもの。2009年から約3,800棟(11年度末現在)に導入している。
今回特許を取得した「Revo見える図」は、最も通気性が悪く含水率が高くなる構造部位を視覚的に確認することができ、設計の段階で住宅の壁体内換気パネルの設計や生産、構造計画を見直すことが可能となる。