パナホーム(株)は、女性の入居者をターゲットにした賃貸集合住宅の新ブランド「Lacine(ラシーネ)」を、7月1日より全国展開する。
「ラシーネ」は、建物と運営・サービスの両面で高付加価値化を図ることで入居者ニーズに応え、競争力のある経営を提案する新ブランド。ターゲットは、単身女性、共働き女性・DINKS、子育て主婦・シングルマザー、単身高齢者。ライフステージ別に、女性の暮らしを支援するアイディアを導入。単身女性向けから、商品展開していく。
同社が2011年6月にオープンした短期体験入居型の賃貸集合住宅「ラシーネ井の頭」(東京都三鷹市、全10室)の運営で得たノウハウをフィードバック。デザイン性や防犯性の高い外観や間取りと、女性の感性に応えるインテリアを提案していく。
「ラシーネ井の頭」で試行した、2~4週間の短期体験入居「おためしステイ」を踏まえ、首都圏を中心に「おためしステイ」を展開。その周辺に「ラシーネ」を建設していく予定。周辺の「ラシーネ」の入居者は、「おためしステイ」で開催する各種の催しへの参加も可能とする。
「ラシーネ」の賃貸集合住宅の価格は、モデルプランで坪当たり約53万円。家賃は周辺相場よりも3~4割高く設定し、利回り11%程度を想定していく。
18日会見した同社代表取締役社長の藤井康照氏は「賃貸住宅の空室は大きな課題。同じようなモノでは、賃料競争となって利回りが取れない。これからの資産活用は、コンセプトをより明確にしていくことが求められる。『ラシーネ』は、女性のライフステージに対応した集合住宅の新しいあり方を提案していく。新しい事業の柱とし、資産活用事業全体の15年度受注高1,000億円を目指す」などと述べた。