


住友林業(株)は3日、効率的なエネルギー利用を提案する環境配慮型住宅、新「Smart Solabo(スマートソラボ)」の全国発売に先駆けて、記者説明会を開催した。
「Smart Solabo」とは、同社の注文住宅「木の家」をベースに、太陽光発電システムや蓄電池などを搭載したスマートハウス。今回の新「Smart Solabo」は新たな機器を加え、顧客のライフスタイルに合わせて自由に組み合わせができるよう提案したもの。
電気自動車の大容量バッテリーから電力を取り出し、分電盤を通じて家庭の電力として使用できるV2H(ビークル トゥ ホーム)システムを新規に採用。さらに、家庭用蓄電池システムを、従来の12kWhの大容量に加え、新たに4.8kWhの中容量も設定し、選択できるようにした。
同社住宅事業本部商品開発部長・落合道則氏は、「売り手側の都合で蓄電池をセット販売するのではなく、バリエーションを揃えて組み合わせできるようにすることで、お客さまそれぞれの暮らし方に合った提案をしていきたい」と述べた。
なお、新「Smart Solabo」に関する詳細はこちらのニュース記事を参照。
併せて、同社の都市圏における戦略についても説明が行なわれ、今後は人口・世帯数が多い3大都市圏において、同社の得意とする建て替え層などを対象に、受注を伸ばしていくことを明らかにした。
エリアごとの目標についても触れ、2009年度以降継続している東京エリアの受注棟数No.1の維持、および大阪エリアの1位達成(10年度実績シェア3位)、愛知県内におけるシェア4.0%(現在3.0%)を設定した。
そのための体制整備として、東名阪の大規模支店に営業所を計5ヵ所新設したほか、独自の市場分析による「高級ゾーン」を対象に、高級層を狙った展示場への建て替えを進めていくことを計画。
さらに、馬込展示場(東京都大田区)に、7日より木造耐火4階建て住宅「EARLY bird-For(アーリーバード・フォー)」のモデルハウスをオープンする。
会見で、同社取締役常務執行役員住宅事業本部副本部長の和田 賢氏は「当社の弱点は3・4階建て住宅。これまではお客さまに対してアピール不足だったため、4階建て展示場を建てることで、受注を獲得していき、シェア拡大につなげていきたい」などと述べた。