三菱地所(株)は28日、(株)ぬ利彦(東京都中央区、取締役社長:中澤彦七氏)のオフィスビル建設「(仮称)第二ぬ利彦ビル建替計画」に着手すると発表した。
同プロジェクトは、酒類・食品卸業他として創業300年の歴史を誇るぬ利彦が、京橋に保有する資産の有効活用を目的に計画した建替事業。プロジェクトマネジメント支援業務は三菱地所、設計・施工は清水建設(株)、設計管理監修業務は(株)三菱地所設計が担当する。
計画地は、敷地面積約758平方メートル。昭和通りに面しており、都営浅草線「宝町」駅徒歩1分、東京メトロ銀座線「京橋」駅徒歩3分など、交通利便性に恵まれた立地。
建物は、地上10階地下1階建て。延床面積約6,600平方メートル。事務所部分は、基準階有効面積約160坪、天井高2.8mを確保。中間階免震装置を採用し、ビル用の非常用発電機設備設置に加え、テナント用の非常用発電機スペースの確保、自然換気窓の採用などBCP対応を強化した。
また、屋上緑化、Low-Eペアガラス、LED照明のほか、季節ごとの日射熱負荷の低減を考慮しファサードに奥行500mmの水平三段庇を採用するなど環境面にも配慮する。竣工は13年12月末の予定。