(株)一五不動産情報サービスは3日、2012年7月の「物流施設の賃貸マーケットに関する調査」結果を発表した。
延床面積または敷地面積が5,000平方メートル以上の賃貸物流施設のうち、東京圏188棟・大阪圏45棟を対象に、実地確認およびヒアリング調査を実施したもの。
当期の東京圏の空室率は2.4%(前期比0.5ポイント増)となった。また、新規需要26.0万平方メートルに対し、新規供給30.1万平方メートルとなり、4四半期ぶりに需給バランスが緩和された。
募集賃料水準は1坪当たり3,880円(前期比▲1.0%)に下落し、募集賃料は11年4月より、3,900円/坪前後でおおむね横ばいの推移。
大阪圏の空室率は2.6%(同2.4ポイント増)。10年1月の10.4%から改善基調が続いていたものの、10四半期ぶりに上昇に転じた。なお、大阪圏では12年下半期から翌年上半期にかけて新規供給がないため、需給バランスは再び改善方向にシフトする見通し。
募集賃料は1坪当たり3,200円(前期比▲1.5%)と若干の下落。なお、募集賃料は10年1月より、3,200円/坪前後でおおむね横ばい傾向が続いている。