不動産ニュース / 開発・分譲

2012/10/24

旧東京中央郵便局「JPタワー」の商業施設「KITTE」、 3月21日グランドオープン/日本郵便

「JPタワー」外観。低層部に商業施設「KITTE」がある
「JPタワー」外観。低層部に商業施設「KITTE」がある
(左)日本郵便(株)代表取締役社長の鍋倉眞一氏と、「KITTE」の内装環境設計を担当した建築家の隈 研吾氏によるフォトセッション
(左)日本郵便(株)代表取締役社長の鍋倉眞一氏と、「KITTE」の内装環境設計を担当した建築家の隈 研吾氏によるフォトセッション
6階の屋上庭園
6階の屋上庭園

 日本郵便(株)は23日、旧東京中央郵便局敷地(東京都千代田区)で東日本旅客鉄道(株)、三菱地所(株)と共同で再整備計画を進めてきたビジネスビル「JPタワー」(2012年5月31日竣工)内の商業施設の名称を「KITTE(キッテ)」に決定。13年3月21日(木)にグランドオープンすると発表した。

 「KITTE」は、日本郵便が初めて造る商業施設で、JPタワー(地上38階地下4階塔屋3階建て、敷地面積約1万1,600平方メートル)の旧東京中央郵便局(昭和6年竣工)の局舎を一部保存・再生する低層部(地下1階~地上6階)にて展開する。店舗数は98店舗(物販71店舗、飲食27店舗)、店舗面積は約9,400平方メートル。
 保存部分と新築部分に囲まれたガラス天井のアトリウムが特徴で、内装環境設計は建築家の隈 研吾氏が担当。「Feel JAPAN」をコンセプトに、木材や瓦、織物、和紙など日本古来より使われている素材を内装仕上げ材として多用している。

 地下1~4階は、飲食・雑貨、ファッション等の店舗フロア、5・6階は全国各地より話題の人気店・名店が集積したレストランフロアとする。
 保存部分4階には、旧東京中央郵便局の郵便局長室を当時と同じ状態に復元したメモリアルコーナーを設置。6階屋上部分には、「東京」駅丸の内駅舎を間近に見ながら、駅前広場の景観を満喫できる約1,500平方メートルの屋上庭園を設ける。
 その他にも、観光・ビジネス情報センター「東京シティアイ」や、東京大学との産学連携のプロジェクト「JPタワー学術文化総合ミュージアム・インターメディアテク」、国際会議などに対応する「JPタワー ホール&カンファレンス」を装備する。

 23日の会見で、日本郵便代表取締役社長の鍋倉眞一氏は「JPタワーは、日本郵政グループの不動産事業第1号案件。有用な都市機能としての役割を果たしていければ。今後は総合生活支援事業を展開していくとともに、不動産事業を、グループを支える大きな柱として発展させていく。新事業として、全国の駅前の一等地にある中央郵便局を、長期的に不動産事業に活用していきたい」などと述べた。

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