不動産ニュース / イベント・セミナー

2012/10/25

「安心安全な住まいのカタチ」テーマに学生コンテスト。10作品を表彰/日管協

最優秀作品賞の受賞した首都大学東京大学院のみなさん(一番左が三好修会長、一番右が斉藤審査委員長)
最優秀作品賞の受賞した首都大学東京大学院のみなさん(一番左が三好修会長、一番右が斉藤審査委員長)
「協会も彼らを応援していくので、その力を新しい賃貸住宅や既存住宅の再生に活かして欲しい」などとコメントした三好 修会長
「協会も彼らを応援していくので、その力を新しい賃貸住宅や既存住宅の再生に活かして欲しい」などとコメントした三好 修会長

 (公財)日本賃貸住宅管理協会は25日、イイノホール(東京都港区)で行なわれた、同協会東京都支部「賃貸住宅の住環境セミナー」内で、「第3回JPM学生コンテスト」の授賞式を行なった。

 同コンテストは、大学(短大・大学院を含む)、高等専門学校の4~5年生ならびに専修学校専門課程の在学生を対象に、新しい価値とオリジナリティのある賃貸住宅のアイディア・企画を募集、優れた作品を表彰しているもの。今回は、「安心安全な住まいのカタチ」をテーマに、地域、世代、職業、趣味等、様々なカテゴリーでお互いに支え合い、人と人との絆と信頼関係で結ばれた共生社会実現に資する賃貸住宅のアイディアを募集。45の応募作品の中から、最優秀作品賞1点、東京都支部長賞1点、アットホーム(株)など協賛企業賞8点が選ばれた。

 最優秀作品賞に選ばれたのは、伊藤垣輝氏・佐藤慎平氏・山本和宏氏(首都大学東京大学院)の「木密シェアハウス」。木造密集地の住宅地を1つにつなぎ合わせることで、高齢者を中心としたシェアハウスを提案。地域独自のコミュニティを継承しながら、改修やリノベーションにより、若者などの新たな入居者を呼び込むことで、空室・耐震・独居老人・防災防火などの木密地域の問題点を解決するという視点が「コンテストのテーマである安全・安心に最も対応し、所有形態、建物形態、人、コミュニティなど多岐にわたり、さまざまなリノベーションを行なう提案が斬新だった」(審査委員長:斉藤広子明海大学不動産学部教授)と評された。

 今回のコンテストについて、同協会会長の三好 修氏は、「これまでのように1つの住宅に住み続けるのではなく、世代やニーズに応じた住まいを借りるというライフスタイルが定着。ようやく、賃貸住宅の時代が到来したと感じている。そうしたなかで、若い学生のみなさんのアイディアは大切にしなければならない。協会も彼らを応援していくので、その力を新しい賃貸住宅や既存住宅の再生に活かしてほしい」などとコメントした。

記事のキーワード 一覧

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。