三幸エステート(株)は31日、東京都心3区(千代田区、中央区、港区)オフィスマーケットの規模別指標、「オフィスレント・インデックス」の2012年第3四半期版を発表した。(株)ニッセイ基礎研究所と共同で開発・調査しているもの。
1994年第1四半期を100とした当期の都心3区賃料指数は、3区全体が76(前期比4ポイントアップ)、大規模ビル65(同▲4ポイント)、大型ビル74(同7ポイントアップ)、中型以下81(同7ポイントアップ)。
大規模ビルは、過去1年間の高水準の新規供給による供給過剰感から再び下落。12年第1四半期を下回る最低値を記録した。大型ビルは、2期連続の上昇。中型ビルも2期ぶりに上昇し、市況回復の兆しが見られた。その結果、全体でも4期ぶりに上昇となった。
また、賃料の前年同期変動率は、3区全体で0.8%と実に17期ぶりにプラスに転じた。大規模ビルは▲12.3%(同▲9.8ポイント)とマイナス幅が拡大したが、大型ビルは▲2.7%(同6.0ポイントアップ)、中型以下は6.7%(同8.0ポイントアップ)と、いずれも大幅に改善。中型は2期ぶりにプラスに転じた。