旭化成ホームズ(株)は3日、外壁を黒色とした都市型3階建住宅「へーベルハウス フレックス GENB(げんぶ)」を発売する。
同社では、システムラーメン構造の躯体システムを中心とした都市型3階建て住宅を積極的に展開しており、これまでは“ロングライフデザイン”を象徴する白い外壁とすることが多かった。しかし、都市型3階建てブランドの強化に向けて、黒い外壁が新たなイメージのバリエーションにつながると判断。新商品を開発となったもの。
新外壁色となる「玄武」は、耐熱性に優れ、古代から建材として使われる火山岩である「玄武岩」をモチーフとしたもの。単色ではなく多彩な混色があることで、自然な岩肌感を実現し、同社が採用しているALCコンクリート壁の厚みや量塊感を活かす色味とした。
建物のフォルムも刷新。ヨーロッパの石造建築をモチーフに、自立感のある鉤型の“壁”を重ねてくるむように配し、それらを屋根や床にかけ渡す新たなデザインコンセプト「スラブ・フレーミング・デザイン」を考案、採用した。
また、ファサードには開放的な大開口を配しているものの、建物外部に袖壁「バートスラブ」を設置。万が一の災害時に防火壁の役割を果たし隣家との延焼を防止し、プライバシーを守る仕様とした。
さらに一坪サイズのペントハウスを用意し、都市の限られた敷地の中でも屋上空間を積極的に利用できるように工夫した。
販売地域は、関東、東海、関西、山陽の一部、九州北部。年間販売目標は100棟としている。