「海外不動産ビジネス進出プレセミナー 中国・ベトナム編」が5日、六本木フォーラム カンファレンスルーム(東京都港区)で開催された。
第1部は、TMI総合法律事務所の小幡葉子氏が「ベトナム不動産レポート・基本のキ」と題した講演を実施。同氏は、ベトナムの不動産の現状について、「土地取引に関する法整備が不充分で、不透明な不動産取引が多い。不動産に関する政策は課題が山積しており、先行きが見通せない」とし、ビジネス展開にあたっては、「プロジェクトをしっかりと構築し、プロフェッショナルなスタッフの確保、経営・管理を確立した上で、時間をかけて慎重に進めていくことが重要」と指摘した。
続いて、同事務所の何 連明氏が「中国不動産レポート・中国不動産の原則と応用」をテーマに講演。中国の不動産に関する法体系に関して、「外資系企業は、1社で1つのプロジェクトしか行なえないなど、不利な規制が多い」と説明。中国へのビジネス進出に関しては、「悪質な不動産業者も多く、サービスの質は日本の不動産業者の方が高い。中国の中西部は経済成長がこれからであり、日本のサービス力をいかせば成功のチャンスはある」などと話した。