大和ハウス工業(株)はこのほど、(一財)省エネルギーセンター主催の「平成24年度省エネ大賞」の省エネ事例部門で、最高位となる「経済産業大臣賞」を受賞した。「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」実現を目指す自社オフィスでの「Smart-Eco Project」の推進が評価されたもの。
同社は、CGO(環境担当役員)のもと、開発・設計部門と管理部門が一体となり、設計時と運用時の両面から自社オフィスでの省エネに取り組んだ。その結果、2011年度の自社オフィス全体でのCO2排出量を、05年度比34.2%削減。新築オフィスの「大和ハウス愛知北ビル」では、独自の環境配慮技術を導入し、CO2排出量を60.6%削減した。
12年度は、環境配慮型オフィスの第2弾「大和ハウス岐阜ビル」を建設。自然通風の活用など新しいパッシブ技術の実証実験に着手したほか、11年に発売した環境配慮型オフィス「D’s SMART OFFICE」も普及を進めた。今後も、同社グループが保有・利用する多様な施設で「Smart-Eco Project」を推進・拡大していく。