不動産ニュース / 調査・統計データ

2013/2/22

東京主要部の期待利回り低下。インフレ対応資産として注目の表れか/CBRE調査

 シービーアールイー(株)(CBRE)は21日、「不動産投資に関するアンケート」結果を発表した。不動産投資家に対し四半期ごとに行なっているもので、2013年1月に194名を対象に実施。158名から回答を得た。

 当期の東京主要部の期待利回り(NOIベース)については、全セクター(「オフィス」「賃貸マンション」「商業」「ホテル」「倉庫」)で低下。中でも、「倉庫(首都圏湾岸部)」「賃貸マンション(ワンルーム)」の上限値は20bps低下し、リーマンショック後の最低水準を更新。「オフィス」「賃貸マンション(ファミリー)」「ホテル」の上限値は10bps低下した。同社では、「『倉庫』の利回り低下については、実際の取引事例を受けて投資家が利回り低下を実感したことが大きく影響。『賃貸マンション』については、不動産マーケットの好転期待を反映し、高めの利回りを追求していた投資家がその水準を若干引き下げた結果」と分析している。さらに、「全般的には、円高・株高が進展し、実態経済への波及効果とそれに伴うNOIの改善が期待されていること、インフレターゲット導入を背景にインフレ対応資産としての不動産が注目され始めていることなどから、利回りの反映がなされたものとうかがえる」としている。
 大阪と名古屋の「オフィス」についても、前期と比べ、大阪は下限値が20bps低下、名古屋は上限値が20bps低下した。

 なお、同社の短観(東京の大型オフィス/首都圏の大型物流施設)によると、多くの投資家が「最近(回答時点)」ならびに「1年先」の状況について改善を予測する結果となった。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年12月号
コスパと効果、どちらも大切!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆