大和ハウス工業(株)は26日、奈良工場(奈良県奈良市)を次世代環境配慮型工場「D's SMART FACTORY(ディーズ スマート ファクトリー)」へ建て替えると発表した。
同工場は、敷地面積16万4,300平方メートル。1965年、日本初の工業化住宅の生産工場として操業を開始。現在、第一工場、第二工場、第三工場、事務所棟、食堂棟で編成。近畿圏2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)向け戸建住宅・賃貸住宅用部材の生産、出荷を行なっている。
今回の建て替えは、建設から半世紀経過したことを考慮し、大規模地震等の自然災害に備えて、防災性を高めるために実施するもの。総事業費は約100億円。
建て替えは、第一工場、事務所棟、食堂棟から着手。工場棟は、次世代環境配慮型工場である「D's SMART FACTORY」の技術を採用。自然の力を活かす「パッシブコントロール」や創エネ・省エネを行なう「アクティブコントロール」、それらを適正に制御する「スマートマネジメント」を組み合わせ、照明エネルギーを最大約80%以上削減。建築物総合環境性能評価システム「CASBEE新築2010年版」の「Aランク」を取得する。事務所棟・食堂棟も、環境配慮型オフィス「D's SMART OFFICE(ディーズ スマート オフィス)」の技術を採用する。
新工場は、13年12月に操業開始を予定。今後は、第二、第三工場も着工予定。工場内に戸建住宅を検討するユーザー向け体験施設「(仮称)住まいの科学体験館」を建設し、13年度中にオープンさせる予定。