不動産ニュース / イベント・セミナー

2013/4/18

グローバル不動産投資、情報開示や標準化が課題に/ARES、RICS、JRSIが合同シンポ

講演するRICSグローバル会長のアラン・コレット氏
講演するRICSグローバル会長のアラン・コレット氏
パネルディスカッションの様子。
パネルディスカッションの様子。

 (一社)不動産証券化協会(ARES)は17日、(一社)RICS(英国王立チャータード・サーベイヤーズ協会)ジャパン、(一財)日本不動産研究所(JRSI)と共同でシンポジウム「グローバル不動産投資の課題」を開催した。ARESとRICSの業務提携の一環として開催したもの。

 シンポジウムでは、RICSグローバル会長のアラン・コレット氏が、「グローバル不動産投資」をテーマに講演。RICSが海外の機関投資家を対象に実施した日本の不動産投資市場に関する意識調査結果について、「海外の機関投資家は、日本の不動産投資市場に関心はあるものの、不動産市場やビジネス風土に関する情報が不足していることなどを理由に、まだ静観している」と報告した。
 また、グローバル不動産投資市場の課題について触れ、「商業施設など、規模測定や利回り算出の基準などが国によって違うことが投資家の混乱を招き、投資リスクと取られている。今後、国際基準を策定する必要があるだろう」などと述べた。

 続いて、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授の川口 有一郎氏がモデレーター、国土交通省 土地・建設産業局 不動産市場整備課長の石川卓哉氏他4名をパネリストに招き、「不動産の国際戦略:日本の不動産市場におけるリスクの最小化と価値の最大化」をテーマにパネルディンスカッションを実施。日本の不動産市場の強みと弱み、グローバル不動産市場においての存在感を増すための課題などについて意見が交わされた。
 パネラーからは「日本市場は流動性も高く、経済的にも法律的にも安心できる市場だが、客観的なデータやインデックスが欧米と比べると少ない」「市場の透明性を高める」「一貫性のあるデータが不可欠となる」「法制度もグローバルスタンダードにあわせていく必要がある」「魅力を発信するための語学力が要る」などと指摘された。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年11月号
再注目の民泊。市場動向、運営上の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆