アトラクターズ・ラボ(株)は17日、2012年度の戸建分譲市場の分析結果を発表した。インターネットポータルサイト上で販売広告された全物件を収集・分析したもの。
同年の、全国の新規戸建販売戸数は12万6,252戸(前年比13.7%増)、同期間中の契約戸数は12万2,702戸(同5.2%増)、契約率19.4%(同20.8ポイント減)だった。ユーロ危機、中国関連で輸出が低迷し、4~9月までの平均契約率が15.5%にとどまった。12月から回復して下半期は26.6%に上昇したが通年で2割を割った。
販売在庫数も、12年4月の5万1,294戸から市場の低迷で11月には5万8,917戸まで増加。12月の契約増で1月は4万3,122戸まで減少したが、3月末は5万769戸となった。
また、戸建分譲の価格は、新規販売平均価格が3,284万円(同1.9%上昇)、販売中平均価格が3,301万円(同1.5%上昇)、契約前平均価格が3,187万円(同1.9%上昇)といずれも上昇した。同社は「大都市の土地価格相場の反転上昇は確実にあり、東京都等における土地仕入れ価格は上昇している。戸建企業は、土地が上がったエリアを避けて、より安くて売りやすいエリアに販売を移している」と分析している。