不動産ニュース / その他

2013/5/20

宅配水事業に参入、防災型“ウォーターサーバー”を管理物件に無償レンタル/ダイワサービス

会見で「東日本大震災を経て、有事の際、マンション居住者が互いに助け合うためには“自助力”を高める必要があると実感した」と開発の経緯について話す、同社代表取締役会長の山根弘美氏
会見で「東日本大震災を経て、有事の際、マンション居住者が互いに助け合うためには“自助力”を高める必要があると実感した」と開発の経緯について話す、同社代表取締役会長の山根弘美氏
サーバーの下段にはカセットコンロ、上段には防災グッズを備えることが可能
サーバーの下段にはカセットコンロ、上段には防災グッズを備えることが可能

 (株)ダイワサービスは、宅配天然水サービス「EMISUI(えみすい)」の販売を、18日より開始した。

 東日本大震災を契機に「自助の意識」が強まり、災害に備えた安全対策への関心も高まっている中、各家庭で水を日常的に確保する仕組みとして同サービスを開始したもの。

 同社管理物件を中心に、宅配水業界初となる非常灯自動点灯システム・防災用備品保管スペースを備えたオリジナルのウォーターサーバーを無料でレンタル。停電時にはLED非常灯が自動点灯する仕組みで、電気を節約する「エコモード」と衛生を保つ「オートクリーン機能」を搭載した。なお、同ウォーターサーバーの保管スペースに収納するグッズとして、LEDランタンやスマートフォン対応手巻き充電器付ラジオライト、非常用トイレ(30回分)、カセットコンロなどをセットにした「お籠もりセット」も販売する。

 17日会見した、同社代表取締役会長の山根弘美氏は「東日本大震災を経て、有事の際、マンション居住者が互いに助け合うためには“自助力”を高める必要があると実感した。防災時に役立つサーバーをリビングに設置することで、ライフライン復旧を待つ間の不安を多少でも取り除くことができる。まずは、自社管理物件へのサービス普及に努め、今後は他の管理会社にも導入を働き掛け、防災コミュニティを強化させたい」などと話した。

 ウォーターサーバーは3色を用意。ミネラルウォーターは、1パック7.15リットルで1,100円(税込み、4パック単位での発送)、配送地域は沖縄・一部離島を除く全国。初年度は売上高4億円、5年後は50億円を目指す。

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エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。