


野村不動産(株)は、HEMS・太陽光発電を全戸に導入した戸建住宅「プラウドシーズン船橋 森のシティ」(千葉県船橋市、総戸数42戸)を7月下旬から販売する。
同物件は、同社が三菱商事(株)と共同で開発する大規模再開発「船橋森のシティ」内、分譲マンション「プラウド船橋」に隣接する、開発面積約5,700平方メートルの戸建住宅地。東武野田線「新船橋」駅徒歩5分。
環境共生設備の採用、コミュニティ支援などを定めた同社の次世代住宅コンセプト「プラウドスマートデザイン」を戸建住宅で初めて導入。各住戸には、最低3.0kWの太陽光発電パネルとHEMSを設置。電気・ガス・水道の見える化やエアコンの制御等を行なう。また、換気機能付き玄関ドア、閉め切ったまま換気ができる雨戸、風抜きを配慮した小窓・天窓の設置等で通風と採光をコントロールし快適な室内環境と省エネを実現するパッシブデザインを全面的に導入した。まち全体の配棟計画も、採光通風に配慮している。
また、各住戸の植栽を充実させ、隣接住戸から見える景観にも配慮しながら植栽を配する「グリーンシェアスポット」「グリーンシェアベクトル」の考えを導入。豊かな景観のまち並みを維持していくため、各戸2本の樹(合計80本)については住民全体で管理していく植栽と位置付け、管理コストを自治会費で賄っていく。
住戸は、木造ツーバーフォー構造、敷地面積135~151平方メートル、建物面積95~108平方メートル、中心価格帯は5,000万円台後半を予定。プレセールス1ヵ月間で1,000組を超える反響を得ている。
21日の記者発表会で挨拶した同社戸建事業部長の市原幸雄氏は「戸建住宅はシェアという概念が浸透しづらいが、この団地では緑をキーワードに景観や気候のシェアを試みている。緑の価値を明文化し、将来にわたり維持していくグリーン憲章も定める。今後も年間1プロジェクト程度スマート戸建てを手掛けていくほか、パッシブデザインも順次導入し、ブランド価値を向上させていきたい」などと語った。