野村不動産ホールディングス(株)の子会社である野村不動産投資顧問(株)が運用する「野村不動産マスターファンド投資法人」(NMF)が12日、(株)東京証券取引所に上場した。野村不動産グループが運用するJREITでは、野村不動産オフィスファンド投資法人、野村不動産レジデンシャル投資法人に次いで3つ目。
上場時の発行投資口数は166万3,260口(うち国内131万3,100口、海外35万160口)。公募価格10万円を3.3%下回る初値9万6,700円を付け、終値は9万3,800円となった。
同投資法人は、2013年1月に設立。投資対象は物流施設と商業施設。上場時のポートフォリオは、首都圏を中心に物流施設18件、商業施設(底地含む)36件の計54件、取得額は計2,276億1,600万円。1月末時点での稼働率は99.9%。
東京圏への投資比率を原則80%以上(取得価格ベース)とし、中長期的に安定した収益の確保を目指す。また、資産運用会社のマネジメント力と野村不動産グループの企画・開発・運営力およびリーシング力を最大限活用し、最適なポートフォリオ運用と資産規模の着実な成長を図っていく。