(株)ザイマックス不動産総合研究所はこのほど、ザイマックスグループが運営するオフィスビルテナントのデータから「オフィステナント電力量」を算出。そのうち、東京電力管内における震災前後の変化について調査した結果を発表した。「オフィステナント電力量」は、テナントが1ヵ月間で消費する1坪当たりの電力量で、調査期間は2010年1月~13年4月。有効データが得られたテナントは約300棟・約3,000社。
オフィステナント電力量の年平均は、10年が44.7kWh/坪、11・12年はいずれも39.5kWh/坪(10年比11.6%減)と、震災後の水準は10%以上減少した。
夏季(7~9月平均)の電力量は、10年50.3kWh/坪、11年42.0kWh/坪(10年比16.5%減)、12年42.8kWh/坪(同14.9%減)と、震災後いずれも約15%の減少。一方、冬期(1~3月平均)の電力量は、10年46.0kWh/坪、11年46.1kWh/坪、12年44.1kWh/坪(11年比4.3%減)、13年43.6kWh/坪(同5.4%減)と、いずれも約5%減の水準にとどまった。
同研究所では今後、震災後に電力量が減少した背景や要因の分析、オフィスビル単位の消費エネルギー量の調査を進めていく。