三幸エステート(株)は10日、東京都心5区および全国6大都市における6月度の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は6.19%(前月比0.02ポイント増)と6%台前半の水準が5ヵ月続き、横ばい傾向が継続。景気回復への期待と新築ビル大量供給により拡大傾向にあったテナント移転需要に、伸び悩みの兆しも見え始めた。現空面積は31万1,441坪(同828坪増)。
募集賃料は、坪当たり1万9,346円(同126円減)と、依然として横ばい傾向が継続。新築ビルの空室床解消は進んだが、移転に伴うテナント退去床が二次空室として顕在化し、募集面積は65万1,175坪(同4,389坪増)と65万坪前後の水準で高止まりしている。
また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.7%(同増減なし)、札幌市5.5%(同増減なし)、仙台市11.4%(同0.2ポイント減)、名古屋市7.6%(同増減なし)、大阪市10.6%(同0.1ポイント増)、福岡市8.1%(同増減なし)と、ほぼ全都市で横ばいとなった。