三幸エステート(株)は8日、東京都心5区および全国6大都市における7月度の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は5.84%(前月比0.35ポイント減)と19ヵ月ぶりに5%台に。新築ビルを中心に現空床が解消される事例が複数見られたのがその要因。一方、築10年超のビルでは新築ビルへの移転統合に絡む動きを含めて、2次空室発生の動きも目立った。現空面積も17ヵ月ぶりで30万坪を割り込み29万7,148坪(同1万4,293坪減)。
募集賃料は、坪当たり1万9,208円(同138円減)と、2ヵ月連続で低下。2012年12月に記録した最安値に再び接近。需給バランス改善への認識は高まっているが、二極化傾向が進むなか、全体平均としての賃料水準は上昇しにくい状態が続いている。募集面積は64万3,143坪(同8,032坪減)。
また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.4%(同0.3ポイント減)、札幌市5.6%(同0.1ポイント増)、仙台市11.3%(同0.1ポイント減)、名古屋市7.7%(同0.1ポイント増)、大阪市10.3%(同0.3ポイント減)、福岡市7.9%(同0.2ポイント減)と、ほぼ全都市で横ばいとなった。