住友林業(株)と国際協力機構(JICA)はこのほど、ベトナム社会主義共和国で実施する「REDD+実証活動」に関して連携協定を締結した。民間企業とJICAが連携してREDD+実証活動に取り組むのは初めて。
「REDD+」は、開発途上国の森林の減少・劣化を防止して地球全体でのCO2排出量を削減するという考え(REDD)に、持続可能な森林管理等によって森林のCO2吸収固定機能を高めるという考えを付加(+)したもの。
同活動では、本格的な制度導入に先立ち、REDD+活動を農村で試行し、取り組みの加速・拡大を目指す。
実証活動を実施するのはベトナム北西部ディエンビエン省ディエンビエン郡 ムオンファンコミューン内。期間は2013年8月~15年8月。
森林を守る組織づくりと保全活動、植林、果樹や野菜の栽培支援、魚や家畜の飼育サポートなど、住民参加による総合的な取り組みを支援。これらの活動をモリタニングすることにより、気候変動緩和策としての効果を農村レベルで実証する計画。
今後同社とJICAは、同活動を拡大するため、活動の趣旨に賛同・参画する民間企業を募る考え。