不動産ニュース / 調査・統計データ

2013/8/28

温度差の少ない室内環境、高齢者の健康維持に有効/住環境研究所調査

 積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関、(株)住環境研究所は27日、(独)国立長寿医療研究センターと共同で実施した「高齢者の住まいにおける室内温度と活動量調査」結果を発表した。

 調査は、非居室を含むフロアー各居室間の温度差が少ないグループを「フロアー暖房群」、リビングなど主要な居室しか暖房していないグループを「部分暖房群」とし、それぞれ冬場の各居室の平均温度と日常身体活動量を測定・比較した。対象は、セキスイハイムに居住する男性38名(フロアー暖房群18、部分暖房群20)、平均年齢はフロアー暖房群70.1歳、部分暖房群71.7歳。

 調査では、フロアー各居室間の温度差が少なく快適な温度帯にあるフロアー暖房群の方が、部分暖房群より、低強度の生活活動、中強度歩行活動の時間が長く、歩行も多いことが明らかとなった。低強度生活活動の1日当たりの平均活動時間は、フロアー暖房群が236.5分、部分暖房群が215.0分。また、中強度歩行活動の1日当たりの平均活動時間は、フロアー暖房群の35.6分に対し、部分活動群は23.8分。歩数でもフロアー暖房群の8,082.1歩に対し、部分暖房群は7,493.8歩となった。

 同研究所では、「部屋間の温度差を少なくすることは、特別な運動をせずに日常生活を継続できることにつながり、健康維持の観点からも有効である」とした。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。