

ラサール不動産投資顧問(株)と三菱地所(株)は、共同開発している大型マルチテナント型物流施設「ロジポート相模原」(神奈川県相模原市)を8月30日に竣工。4日に竣工式を執り行なった。
同施設は、2013年3月に「相模原愛川IC」が開通した圏央道および東名高速道路の利用が可能なエリアに立地。13年度中には中央自動車道・関越自動車道とも接続する予定であり、首都圏や中部・関西圏に加え北関東・甲信越エリアまでカバーし得るという、物流拠点として高いアクセス性を有する。
敷地面積は9万4,197.27平方メートルで、建物はプレキャストプレストレストコンクリート造5階建て。延床面積は21万828.92平方メートルで、東京ドーム約4.5個分という日本最大級の規模を誇る。
BCP対応として、良質な地盤に、建物のみならずランプウェイにも免震構造を採用。72時間対応の非常用発電機や水・食糧・毛布等を確保する備蓄庫の設置など、災害対策を充実させ、災害リスクの極小化を実現した。
なお、現時点ですでに大手3PL企業、大手デジタル機器メーカー等、複数企業の入居が決定しており、内定率は全体面積の約6割を達成している。
竣工式に出席したラサール不動産投資顧問代表取締役兼CEOの中嶋康雄氏は「今回は『交通利便性』と『耐震』が非常に大きなテーマ。地盤状態の良さに加えて、日本の交通の大動脈にアクセス可能な立地で、関東の大きな消費地にも近い。相模原エリアは物流の潜在力の高い地域で、10月に着工する橋本の案件と合わせ、今後もテナントのニーズに応えていきたい」などと挨拶した。
また、三菱地所常務執行役員の田島 穣氏は、「物流マーケットには数年前から非常に注目しており、今回、海外の事業に精通しており新しいタイプの物流施設を日本で根付かせていけるパートナーとしてラサール社と共同開発することとなった。今後は首都圏を中心に年間4~5棟を目処に開発していきたい」などと語った。