(一財)日本不動産研究所(JREI)は11日、「住宅マーケットインデックス2013年上期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションから提供された事例データを基に、賃貸および分譲マンションの賃料・価格・平均利回りを、新築・中古(築10年)の築年数別、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)・小型(40平方メートル未 満)のタイプ別、都心5区や東京23区などエリア別に集計・分析した。調査期間は13年1~6月。
1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築では、大型が4,854円(前期比2.3%上昇)、標準が4,208円(同1.4%上昇)、小型が4,278円(同0.2%上昇)。中古は、大型が4,337円(同3.0%上昇)、標準が3,840円(同1.8%上昇)、小型が3,990円(同 0.5%上昇)と、前回の下落から上昇に転じた。上昇幅は大型が一番大きく、以下、標準、小型タイプの順。
東京23区の新築は大型が4,223円(同1.2%上昇)、標準が3,214円(同1.3%下落)、小型が3,608円(同変化なし)。中古は大型が3,758円(同2.2%上昇)、標準が2,939万円(同0.8%下落)、小型が3,384円(同0.3%上昇)と、大型タイプでは新築・中古ともに5期ぶりに上昇。標準タイプは下落幅が縮小し、小型は新築・中古ともに下落からほぼ横ばいに転換した。
1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築は、大型が149万1,000円(同2.5%上昇)、標準が104万1,000円(同2.0%上昇)、小型が111万8,000円(同6.5%上昇)。中古は、大型が94万円(同5.1%上昇)、標準が76万9,000円(同1.3%上昇)、小型が76万8,000円(同4.9%上昇)となり、中古の大型・標準タイプが前回の下落から上昇に転換し、それ以外は上昇傾向が継続している。
東京23区では、新築は大型が122万1,000円(同9.4%上昇)、標準が80万9,000円(同2.2%上昇)、小型が101万3,000円(同 4.8%上昇)。中古は、大型が68万9,000円(同6.0%上昇)、標準が58万4,000円(同3.6%上昇)、小型が66万4,000円(同8.5%上昇)と、おおむね上昇傾向が継続。特に新築の大型タイプの上昇幅が大きい結果となった。